まいにちこーでぃんぐ

毎日コーディングに精を出している人のブログです。

2015年12月

コーディングは、重要な経営資源である『時間』を生み出します。

HTMLコーディングって、とどのつまり、こういうことです。

「文章や画像を、囲んで寄せる」

これだけ。

とても単純な仕組みなのです。



もうちょい詳しく説明すると、段組を作っているに過ぎないのです。

ひたすら段組です。

例えば、コンテンツエリアとサイドナビも段組です。ナビを右か左に寄せているだけ。

例えば、グローバルナビのボタン群も段組です。ボタンを6段とか7段とかに段組しているだけ。

コーディングとは、要はこれだけ。

そしてひたすら段組を繰り返し、いっこのサイトになるわけです。



まぁ例外はありまして、例えばショッピングカートのようなASPで、HTMLがいじれないとか、セキュアが別サーバーだとか、CMSも別サーバーだとか、っていうか通常サーバーとセキュアサーバーとCMSサーバーと管理画面による商品管理でそっちにもHTML入れてつまり計4サーバーでのサイト運用ってどんだけ離れ業だよとか、レコメンド機能に至っては別の管理画面かよ!?とか。

そういう、普通ではあり得ないはずの制約を受けてしまうケースが起こりえるのだとしたら(あくまでも可能性の話デス)、コーディングの難易度は上がる──というよりもHTMLやCSSだけではやりたいことは実現できませんのでjQueryで無理矢理コードを書き換えたりと、コーディングの範疇を超えてちょっとしたシステム開発になるわけですが。

基本はとても簡単なのです。(説得力が薄れたような?)

囲んで寄せて段組を作るだけ、なのです。

人間が、複雑怪奇なソースコードやサーバー構成や運用方法にしているだけなのです。



ぼくも駆け出しの頃は、習得した技術を使うこと自体がおもしろくて、ずいぶんとテクニカルな書き方をしていましたが、そういうのは全然不要なのです。

headerタグも、sectionタグも、articleタグもいりません。divでいいんです。使い分けに悩むでしょ?
ロールオーバーは素直にjQueryでいいんです。CSSによる1枚画像の背景処理したら更新が大変でしょ?
position absoluteなんて使った日にゃアナタ、どこでレイアウト崩れるか分かりませんよ?

コーダーは、誰に向けてコーディングしているのか、今一度考えてみましょう。

サイト訪問者はHTMLなんて見てません。なのに最新技術をひけらかすことが必要でしょうか?
他のコーダーがソースコードを見て絶賛してくれることが必要でしょうか?
いわんや、ブラウザに対して指示を出しているわけでもありません。いやもちろん、HTMLとCSSはブラウザへの指示命令言語なわけですが、重要なのはソコではないのです。

HTMLとCSSは、サイト運用する人間のために書いているのです。



コーディングの原理は『囲んで寄せる』だけですから、とてもシンプル。

ですからこのシンプルな原理のままに、コーディングすればいいのです。

そうすると、ソースコードも少なく、シンプルで、きれいなコードに仕上がります。

きれいなコードになるとどうなるのかといえば、サイト運用が短時間ですむようになります。

つまり、お金に並ぶ経営資源である時間が増えるということですね。



ネットが世に出てから、かれこれ20年になるでしょうか。

にもかかわらず、『ホームページは作ったら終わり』という認識がまだあるように思います。プロの間ですら。

ホームページは紙媒体ではありません。つまり、刷ったら修正できないわけではありません。

むしろ、公開した後に修正更新を重ねていくほうが大切なのです。



ですから、新規制作やリニューアル制作の段階から、今後どのように更新運用されていくかを考えながらコーディングしていく必要があります。

運用段階になると、必要なのはデザインよりむしろコーディングなのですから。

日々、膨大なソースコードとの格闘が始まるわけです。

そこがブラックボックス化してたら、目も当てられません。

たとえるなら、100本の電源コードが絡まりまくっている状態です。どこのプラグをさせばスマホ充電できるの!?って感じです。これじゃあ時間かかりますよね?



「新規制作のときにそんな余裕あるか!」という声も聞こえてきそうですが、逆です。

シンプルできれいなコードにした方が、新規制作でも早く書けます。

そりゃそうです。タイピングする文字数も減るし、『囲んで寄せる』を繰り返すだけですから悩む時間も減ります。

余裕がないからコードが雑になる、のは経験が足りない証拠なのです。

あ、でも、アレです。ほぼ組み終わった後にぜんぜん違うデザインが出てくるとか、オイオイ(^_^;)\(・_・)な状況だとソースコードも矛盾しますけどねぇ。というかそれは、サイトデザインに矛盾があるわけですから、そりゃソースコードも矛盾しますがな。

でも、そんな理不尽な状況であっても、ソースコードをクリーンに保つ心がけは大切です。連番に空きができたとか、idやclass名がすっきりしないとか、その程度にとどめましょう。



まとめますと、コーダーという生き物は常日頃こう考えるべきです。

『何事も、いかにラクするか』

いやまぢで。 

少なくシンプルに考えた方が、結果、時間短縮になってラクできるわけですから。

その練習として、常日頃こんなふうに心がけてはいかがでしょうか?

余計なことはしない。無駄なことはやらない。使わないモノがあれば処分する。いらないモノは捨てる。

ちなみにぼくは、仕事場はとてもスッキリしてるので、あとは目下、余計な体脂肪を減らせるようがんばってます(><)



そして、コーダーがラクに短時間で書けるようになればなるほど、サイト運用者の時間短縮にもなるわけです。

『時間』を確保できるようになるわけです。

ぼくの体感では、下手な人が書いたコードだと、更新時間が普段の3倍かかります。なので見積もりも3倍にしないと自分が赤字になってしまいます。

ですが、ちゃんとした人が書いたコードだと、書き方に違いがあっても、自分のコードとほぼ同じ時間で更新が可能です。(そういう絶賛できるコードにお目にかかったのは、15年やってきた中でただの一度きりでしたが)

書き方に違いがあっても、同じ時間で作業できるのはなぜかといえば、

『囲んで寄せる』

という原則が守られているから、なんですね。

ぜひ、自分もラクして、サイト運営者もラクをさせてあげてくださいね。

マウス、タッチパネルに次ぐ第三の入力装置、それがApple Pencil

Apple Pencil、1日遅れで届きました。

さっそく使ってみると……すごい!の一言。

iPadでフツーにお絵かきできます!

もう、ワコム社製の液晶ペンタブレットいらない、どころの話じゃなく、紙がいらないですわコレ。

IMG_0481


Apple Pencilは、マウス、タッチパネルにつぐ第三の入力装置といっても過言ではないと改めて思いました。

お絵かきばかりに注目されがちですが、活用次第では、今後のパソコンのあり方をいっぺんさせるかも!



◆どのくらいすごいか

Apple Pencil、どのくらいすごいのかを一言でいえばこう。

『筆跡鑑定ができるほどに文字も書ける!』

だから絵を描かない人でも、Apple Pencilは十分に活用できます。

まぁ今後、パソコンやスマホにも対応してくれればですが。



◆コミュニケーションが円滑になりそう

お客さんや仕事仲間が、常時隣にいればいいのですが、今やそんなことはありえません。

ネットが発達したおかげで、違う場所・違う時間で仕事できるようになりましたが、その分、コミュニケーションが大変になってきました。

その原因の一つに、遠距離での共同作業だと『こそあど言葉』が使えない、というのがあります。

例えばサイト制作であれば『ローカルナビのバナーをトル』という指示が来たとします。「オッケーオッケー。バナー削除ね」と思ってサイトを見てみると……。

「バナー3つあるんですけど!?」

ということは日常茶飯事です。

電話でも「あそこの文字色を赤くしてください」と言われても「あそこってどこだよ!?」となります。電話しながら画面を指差していたり……(^^;

それもこれも、自分が見ているモノと、相手が見ているモノが違うからそうなるのです。

じゃあキチッと指示書作ろうと思うと、キャプチャ取って、エクセルやフォトショに貼り付けて、矢印も貼り付けて、ズレを直して、文字入力欄も設置して……とめっちゃ手間です。

目に見える作業でもコレなのですから、より抽象的・概念的なこととなるともはやどうなのよ?って感じです。

言葉以外の伝達手段──たとえば図形やグラフなど、インフォグラフィック的な要素も必要になってくるでしょう。これらをエクセルやパワポで作ろうと思うと、気が遠のきますね?



コレがもし、Apple Pencilで画面に直接書き込めるようになれば……!

キャプチャすら撮らず、今みている画面に矢印を直書きして、「ココのバナーをトル」という文字も手書きして、あとは画像にすればいいだけ!

概念をまとめた図解も、「スキャンするか」といって立ち上がり、解像度を設定し、スキャンしてみたら小さすぎたり薄すぎたり……などということはもうありません。

とてもラクですね。ぜひとも、MacにApple Pencilを対応させてほしいところです。



それと、Apple Pencilは、スマホにもいけるのではないかと考えております。

何しろ文字が書けますから。通常のスタイラスペンは、お世辞にも文字が書けるとは言えませんでしたが、Apple Pencilならいける!

スマホの文字入力問題を解決できるのは音声入力だ、ということで長らく研究されていますが、やっぱりいまいちです。

そもそも、道端でスマホに向かって『美味しいイタリアンのお店』とか話すのはこっぱずかしいのです。しかも、けっこう滑舌よく大声で言わないと認識されませんし。認識されないとイラッときますし。

ならばいっそ、手書きのほうがよっぽど早いと思うのです。今のところ、OCR(光学文字認識)は、音声認識よりは優秀ですし。



そんなこんなで、ビジネスシーンもライフスタイルもいっぺんさせるかもしれないApple Pencil。

活用の幅はまだまだ広がりそうです。今後に注目大なのでした。



◆余談

わずか1日だけの使用感ですが、Apple Pencilを持つと何かを無性に描きたくなります。

童心に返った感じで。(いつまで経っても子供だと言わてれなくもないですが)

これは、使用感が紙そのものだから、だと思うのですね。紙に描くのと同じくらい使い勝手がいいのです。

ちなみにらくがきをしていると、発想が広がっていく気がします。『らくがき 発想』とかでググると、この手の効果効能はいくらでも出てきますし。

しかもデジタルだから、さらっと書いてすぐ消せる。紙も無駄にならない(^^)

例えば、マインドマップ・アプリとかはもういらないですね。Apple Pencilで手書きすればいいのですから。



◆追伸

「やっぱり紙でいいのでは?」とお思いのアナタ!

iPad ProとApple Pencilは、デジタルとアナログのいいトコ取りの、史上最高のアウトプット装置といっても過言ではないのです。



そもそも紙の利点はなんでしょうか?

やはり、さっと書けることでしょう。

ペンと紙があれば、さっと書ける。

本当でしょうか?

本気で絵を描こうと思ったら、イーゼルに画板に、絵の具に筆にえんぴつに水にバケツに、そして紙。両手一杯に荷物を抱えてもまだ足りません。屋外ならば車が必要です。

ですがiPadであれば……! ポーチ1つでどこでもアトリエです。

スタバでアニメ絵も描けます。いや、描かないけど。

それに今や、常に身近にあるのは、紙のメモ帳ではなくスマホではないですか? ちょっとした走り書きすら、「えーと、メモメモ……」と探すことないですか?

だから、メモですら、スマホに手書きできたらいいと思うのです。

つまり、紙に利点などないのですヨ!! (まぁ芸術的な表現をしたいのなら話は別でしょうが)



逆にデジタルの利点は、なんといっても、修正がとても容易であること。

友人の漫画家がよくいう言葉が至言なので引用させて頂きます。

「昔は、着色したらもう二度と修正できないから、どれほどの技量が試されたことか。それがいまでは……」

何度も描き直せるのは、それもサクッと描き直せるのは、デジタル最大の利点ですね。

ぼくは、紙と鉛筆では絵が描けませんし、描いたとしても大量の消しカスに埋もれます(^^;

文章だって、原稿用紙やノートに書いてたころは非常に大変だったわけで。段落の入れ替えはもとより、誤字脱字修正ですら一苦労でした。それが今では……キーひとつで。



デジタルの欠点は、アナログ的な表現をするのがすごく難しいこと。

絵を描くツールの代表はペンタブレットでした。ですがこれ、習熟がすっごく大変なのです。

ペンタブレットを使ったことのない人に、この大変さを知ってもらうためには、この比喩がぴったり。

「クレーンゲームのアームの先にペンをつけて絵を描いている感じ」

もどかしさが分かって頂けたでしょうか? もはや離れ業なのですね。



でもiPadならば、こんなもどかしい思いをしなくても絵が描けます!

ワコムの液晶ペンタブレットよりも画面が美しいので、まさにまさに、ガラス越しの紙に描いている感じ。

書き心地は『カツッ、カツッ』としてて(ガラスとプラスチックだからね)、ちょっと不思議な感じではあるものの、すぐ慣れます。

つまり、デジタルでのアナログ表現をとても簡単にしてくれたのです。

そう、いま気づきましたが、Apple Pencilの革新性はコレです。

『デジタルで、アナログ表現が誰でもできるようになった』

今までは特殊な人しかできなかったコレが、今後は、誰でもできるようになります。

これは、これからのITにとって、すごい可能性だと思うのです。



◆ぴーえす

まだ書くのかよ!

いや、さらに思ったのですが、こうしてツールが発達してくればくるほど、技術的な差はどんどん小さくなっていきますね。

紙という融通の利かない媒体のせいで、お絵かきマスターするのに10年かかっていたのが、今後は1年もかからず習熟できてしまうかもしれません。

そうすっと、絵師がタケノコのように誕生するでしょう。となると、単価は激減していくわけです。

たしか、棋士の羽生名人が言ってたと思うのですが、ネットで将棋対戦ができるようになったおかげで、初心者からある程度の強さになるのは、ほんとあっという間になったそうなのです。

でも、『ある程度』の壁を越えるのが相当難しい、とのこと。

そこが、プロとアマチュアの圧倒的な差なのかもしれません。

この差がなんなのか気になる今日この頃ですが、まぁ、勝負の世界と違って商売なら、ある程度のレベルで十分飯をくってるなぁと思ったりもする今日この頃なのでした。
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