Apple Pencil、1日遅れで届きました。

さっそく使ってみると……すごい!の一言。

iPadでフツーにお絵かきできます!

もう、ワコム社製の液晶ペンタブレットいらない、どころの話じゃなく、紙がいらないですわコレ。

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Apple Pencilは、マウス、タッチパネルにつぐ第三の入力装置といっても過言ではないと改めて思いました。

お絵かきばかりに注目されがちですが、活用次第では、今後のパソコンのあり方をいっぺんさせるかも!



◆どのくらいすごいか

Apple Pencil、どのくらいすごいのかを一言でいえばこう。

『筆跡鑑定ができるほどに文字も書ける!』

だから絵を描かない人でも、Apple Pencilは十分に活用できます。

まぁ今後、パソコンやスマホにも対応してくれればですが。



◆コミュニケーションが円滑になりそう

お客さんや仕事仲間が、常時隣にいればいいのですが、今やそんなことはありえません。

ネットが発達したおかげで、違う場所・違う時間で仕事できるようになりましたが、その分、コミュニケーションが大変になってきました。

その原因の一つに、遠距離での共同作業だと『こそあど言葉』が使えない、というのがあります。

例えばサイト制作であれば『ローカルナビのバナーをトル』という指示が来たとします。「オッケーオッケー。バナー削除ね」と思ってサイトを見てみると……。

「バナー3つあるんですけど!?」

ということは日常茶飯事です。

電話でも「あそこの文字色を赤くしてください」と言われても「あそこってどこだよ!?」となります。電話しながら画面を指差していたり……(^^;

それもこれも、自分が見ているモノと、相手が見ているモノが違うからそうなるのです。

じゃあキチッと指示書作ろうと思うと、キャプチャ取って、エクセルやフォトショに貼り付けて、矢印も貼り付けて、ズレを直して、文字入力欄も設置して……とめっちゃ手間です。

目に見える作業でもコレなのですから、より抽象的・概念的なこととなるともはやどうなのよ?って感じです。

言葉以外の伝達手段──たとえば図形やグラフなど、インフォグラフィック的な要素も必要になってくるでしょう。これらをエクセルやパワポで作ろうと思うと、気が遠のきますね?



コレがもし、Apple Pencilで画面に直接書き込めるようになれば……!

キャプチャすら撮らず、今みている画面に矢印を直書きして、「ココのバナーをトル」という文字も手書きして、あとは画像にすればいいだけ!

概念をまとめた図解も、「スキャンするか」といって立ち上がり、解像度を設定し、スキャンしてみたら小さすぎたり薄すぎたり……などということはもうありません。

とてもラクですね。ぜひとも、MacにApple Pencilを対応させてほしいところです。



それと、Apple Pencilは、スマホにもいけるのではないかと考えております。

何しろ文字が書けますから。通常のスタイラスペンは、お世辞にも文字が書けるとは言えませんでしたが、Apple Pencilならいける!

スマホの文字入力問題を解決できるのは音声入力だ、ということで長らく研究されていますが、やっぱりいまいちです。

そもそも、道端でスマホに向かって『美味しいイタリアンのお店』とか話すのはこっぱずかしいのです。しかも、けっこう滑舌よく大声で言わないと認識されませんし。認識されないとイラッときますし。

ならばいっそ、手書きのほうがよっぽど早いと思うのです。今のところ、OCR(光学文字認識)は、音声認識よりは優秀ですし。



そんなこんなで、ビジネスシーンもライフスタイルもいっぺんさせるかもしれないApple Pencil。

活用の幅はまだまだ広がりそうです。今後に注目大なのでした。



◆余談

わずか1日だけの使用感ですが、Apple Pencilを持つと何かを無性に描きたくなります。

童心に返った感じで。(いつまで経っても子供だと言わてれなくもないですが)

これは、使用感が紙そのものだから、だと思うのですね。紙に描くのと同じくらい使い勝手がいいのです。

ちなみにらくがきをしていると、発想が広がっていく気がします。『らくがき 発想』とかでググると、この手の効果効能はいくらでも出てきますし。

しかもデジタルだから、さらっと書いてすぐ消せる。紙も無駄にならない(^^)

例えば、マインドマップ・アプリとかはもういらないですね。Apple Pencilで手書きすればいいのですから。



◆追伸

「やっぱり紙でいいのでは?」とお思いのアナタ!

iPad ProとApple Pencilは、デジタルとアナログのいいトコ取りの、史上最高のアウトプット装置といっても過言ではないのです。



そもそも紙の利点はなんでしょうか?

やはり、さっと書けることでしょう。

ペンと紙があれば、さっと書ける。

本当でしょうか?

本気で絵を描こうと思ったら、イーゼルに画板に、絵の具に筆にえんぴつに水にバケツに、そして紙。両手一杯に荷物を抱えてもまだ足りません。屋外ならば車が必要です。

ですがiPadであれば……! ポーチ1つでどこでもアトリエです。

スタバでアニメ絵も描けます。いや、描かないけど。

それに今や、常に身近にあるのは、紙のメモ帳ではなくスマホではないですか? ちょっとした走り書きすら、「えーと、メモメモ……」と探すことないですか?

だから、メモですら、スマホに手書きできたらいいと思うのです。

つまり、紙に利点などないのですヨ!! (まぁ芸術的な表現をしたいのなら話は別でしょうが)



逆にデジタルの利点は、なんといっても、修正がとても容易であること。

友人の漫画家がよくいう言葉が至言なので引用させて頂きます。

「昔は、着色したらもう二度と修正できないから、どれほどの技量が試されたことか。それがいまでは……」

何度も描き直せるのは、それもサクッと描き直せるのは、デジタル最大の利点ですね。

ぼくは、紙と鉛筆では絵が描けませんし、描いたとしても大量の消しカスに埋もれます(^^;

文章だって、原稿用紙やノートに書いてたころは非常に大変だったわけで。段落の入れ替えはもとより、誤字脱字修正ですら一苦労でした。それが今では……キーひとつで。



デジタルの欠点は、アナログ的な表現をするのがすごく難しいこと。

絵を描くツールの代表はペンタブレットでした。ですがこれ、習熟がすっごく大変なのです。

ペンタブレットを使ったことのない人に、この大変さを知ってもらうためには、この比喩がぴったり。

「クレーンゲームのアームの先にペンをつけて絵を描いている感じ」

もどかしさが分かって頂けたでしょうか? もはや離れ業なのですね。



でもiPadならば、こんなもどかしい思いをしなくても絵が描けます!

ワコムの液晶ペンタブレットよりも画面が美しいので、まさにまさに、ガラス越しの紙に描いている感じ。

書き心地は『カツッ、カツッ』としてて(ガラスとプラスチックだからね)、ちょっと不思議な感じではあるものの、すぐ慣れます。

つまり、デジタルでのアナログ表現をとても簡単にしてくれたのです。

そう、いま気づきましたが、Apple Pencilの革新性はコレです。

『デジタルで、アナログ表現が誰でもできるようになった』

今までは特殊な人しかできなかったコレが、今後は、誰でもできるようになります。

これは、これからのITにとって、すごい可能性だと思うのです。



◆ぴーえす

まだ書くのかよ!

いや、さらに思ったのですが、こうしてツールが発達してくればくるほど、技術的な差はどんどん小さくなっていきますね。

紙という融通の利かない媒体のせいで、お絵かきマスターするのに10年かかっていたのが、今後は1年もかからず習熟できてしまうかもしれません。

そうすっと、絵師がタケノコのように誕生するでしょう。となると、単価は激減していくわけです。

たしか、棋士の羽生名人が言ってたと思うのですが、ネットで将棋対戦ができるようになったおかげで、初心者からある程度の強さになるのは、ほんとあっという間になったそうなのです。

でも、『ある程度』の壁を越えるのが相当難しい、とのこと。

そこが、プロとアマチュアの圧倒的な差なのかもしれません。

この差がなんなのか気になる今日この頃ですが、まぁ、勝負の世界と違って商売なら、ある程度のレベルで十分飯をくってるなぁと思ったりもする今日この頃なのでした。